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電気工事士はやめとけ?続ける5つの現実的方法

電気工事士として1〜3年働いた頃、「思っていたのと違う」「体力的にきつい」「給与が上がらない」と感じ、やめたいと考える方は少なくありません。ただ、そのつらさが「電気工事という仕事そのもの」に起因するのか、「今いる会社・職種」に起因するのかを切り分けずに辞めてしまうと、次の職場でも同じ悩みを繰り返しがちです。この記事では、離職理由を給与・体力・人間関係の3軸で分解し、環境を変えることで続けられる可能性を高める現実的な方法を整理します。茨城県下妻市を拠点に電気工事を手がける当社の視点から、資格取得後のキャリアに悩む方へお伝えします。

電気工事士がやめたくなる主な5つの理由

電気工事士の離職理由は給与・体力・人間関係・危険性・習得難度の5つに集約され、会社や職種の選び方で多くは改善できる余地があります。

「電気工事士 やめとけ」という言葉が検索される背景には、いくつかの共通する不満があります。まず給与面。日給制の会社では閑散期の月収が想定より下がり、社会保険料や税金を差し引くと手取りが20万円を切ることも珍しくありません。次に体力面。夏場の天井裏作業や冬場の屋外配線は、想像以上に身体を消耗します。そして人間関係。班単位で動くため、班長や先輩との相性が仕事の満足度を大きく左右します。

さらに、電気は目に見えないため常に感電・短絡といったリスクと隣り合わせで、心理的なプレッシャーが積み重なります。加えて、スキル習得のペースが会社ごとにバラバラで、3年経っても基礎作業しか任されない環境もあります。これらは一見「電気工事士という職業の宿命」に見えますが、実際には勤務先の方針や職種で大きく変わる要素です。

離職理由 理由の背景 改善のポイント
給与が低い 日給制で閑散期の月収が減る 月給制・手当の厚い会社を選ぶ
体力がもたない 重量物運搬と長時間の姿勢維持 盤屋・保守業務へシフト
人間関係 班長・先輩との相性の固定化 教育体制の整った会社へ転職
スキルが伸びない 同じ作業の繰り返しで役割固定 複数職種を経験させる会社を選ぶ

現場で実際に見える離職パターン

よくご相談いただくのは、資格取得直後に高い期待値を持って入社し、現実とのギャップを埋められないまま3年目前後で退職に至るケースです。特に、待遇が改善される時期を知らないまま「この会社では上がらない」と判断し、業界そのものを離れてしまう方がいます。実は同じ電気工事業界でも、3〜5年目で月給が数万円単位で上がる会社と、10年経っても横ばいの会社があり、これは業界の問題ではなく個別企業の賃金設計の問題です。辞める前に、社内での職種転換や同業他社への移籍という選択肢を検討する価値があります。

業態・職種による理由の違い

電気工事と一口に言っても、建設現場での配線工事、ビル・工場の保守メンテナンス、制御盤を組み立てる盤屋、住宅リフォームの電気工事など業態は多岐にわたります。建設現場は繁閑差が大きく給与も変動しやすい一方、ビル保守は安定的で夜勤手当がつく代わりに単調と感じる方もいます。盤屋は屋内作業中心で身体負荷は軽めですが、細かい配線作業で目や指先を酷使します。「電気工事がきつい」と感じても、業態を変えるだけで負担の質が変わることは珍しくありません。当社でも、業態選びのご相談を承っております。お問い合わせはこちら

1日の流れと現実的な身体負荷の実態

電気工事士の1日の拘束時間は10〜12時間が目安ですが、3年目以降は作業効率が上がり、現場や職種の選び方で身体負荷を調整できる余地があります。

電気工事士の朝は早く、5時〜6時に集合場所へ出勤し、そこから現場へ移動するのが一般的なパターンです。現場到着後は朝礼と安全確認、その後実作業に入ります。作業内容は配管の敷設、電線の通線、器具の取り付け、通電確認など多岐にわたり、17時前後で撤収、事務所に戻って報告書作成という流れが多いでしょう。この拘束時間の長さが「電気工事士はきつい」と言われる大きな理由です。

ただ、身体負荷は職種によって性質が異なります。鉄骨造の建設現場では階段の上り下りと重量工具の運搬で腰や膝への負担が大きく、住宅工事は屋根裏・床下といった狭所での姿勢維持がつらい。工場保守では夜間停電時の集中作業がある一方、日中は比較的余裕があります。自分の身体特性と職種を照らし合わせて選ぶことで、続けやすさは大きく変わります。

職種タイプ 1日の流れ(目安) 身体負荷の特徴
建設現場(鉄骨造) 5:00集合→移動→配管配線→17:30解散 階段上下・重量工具で腰への負荷大
住宅・リフォーム 7:30出勤→現場→器具取付→17:00帰社 狭所作業で姿勢維持がつらい
ビル・工場保守 8:30出勤→巡回点検→修繕→17:30退勤 身体負荷は軽めだが夜間対応あり
盤屋(制御盤組立) 8:00出勤→工場内で組立作業→17:00退勤 屋内作業中心・目と指先の疲労

新人1年目と3年目の体感の変化

1年目は毎日が筋肉痛の連続で、帰宅後は食事もそこそこに眠りにつくという声をよくいただきます。工具の使い方、部材の運び方、身体の使い方が非効率なため、必要以上に体力を消耗するからです。ところが3年目にもなると、同じ作業量でも余裕を持って終えられるようになります。作業手順が身体に染み込み、無駄な動きが減るためです。「新人時代のつらさ=一生続くつらさ」ではないことを知っておくと、続ける判断がしやすくなります。

40代以降の電気工事士が長く続ける秘訣

体力のピークが過ぎる40代以降は、現場一線から少しずつ役割をシフトさせるのが現実的です。現場管理者、保守業務、盤屋、若手指導といったポジションは経験の積み重ねが評価される領域であり、若い頃の身体的負荷を抱え続ける必要がありません。手に職があるからこそ選べるキャリアの幅の広さは、この業界の大きな強みです。

給与が上がる時期と年収アップの現実的ステップ

電気工事士の給与は3年目前後で基本給と手当が段階的に上がり、5年以上の経験と職種転換で月給30万円台も見えてくる現実的な道筋があります。

給与の推移は「業界全体の相場」と「勤務先の賃金設計」の両方に左右されます。地域の求人票を見る限り、新人時代の月給は概ね20〜24万円の範囲が多く、そこから3年ほどで25万円前後、5年以上の経験を積むと28〜32万円台の求人も見られるようになります。ただしこれはあくまで求人票の目安であり、実際の到達額は会社ごとの昇給ペースや手当設計で差が出ます。

年収を上げるうえで意識したいのは、「同じ会社で耐える」以外にも選択肢がある点です。日給制から月給制への移行、動力工事や高圧関連への職種転換、施工管理者へのステップアップなど、経験を活かした横展開が可能です。茨城県下妻市や八千代町、筑西市、常総市といった地域でも、こうした職種の求人は一定数存在しており、キャリア設計の幅は思っているより広いと言えます。

経験年数 求人票の月給目安 主な職務
1〜2年目 20〜24万円前後 補助作業・基礎工
3〜4年目 24〜28万円前後 単独作業・後輩指導
5年以上 28〜32万円前後 動力工事・現場管理

当社の業務内容や取り扱う電気工事の種類については業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。

給与が停滞する会社の見分け方

給与が上がりにくい会社にはいくつかの共通点があります。日給制で歩合や資格手当が乏しい、昇給幅が年数千円程度にとどまる、動力工事や高圧関連を任される機会がない、といった環境です。3年在籍しても仕事内容がほぼ変わらない場合は、勤務先そのものを見直すことが生産的な選択肢となります。とはいえ、感情的な理由だけで転職を急ぐと同じ状況を繰り返しかねないため、次の会社の賃金体系・昇給ルール・任される職種を事前に確認することが重要です。

年収を上げるなら視野に入れるべき職種転換

電気工事士の資格を土台に、盤屋(制御盤組立)、動力工事、ビル保守、電気主任技術者補助といった隣接領域へ広げる道があります。特に高圧電気を扱う職種は資格要件と経験値がハードルとなる分、給与水準も相応に高くなる傾向です。新人時代に配線作業だけでなく、複数職種を見学・体験できる会社を選んでおくと、後年の選択肢が広がります。

現場の人間関係と職場環境の選び方

電気工事は班単位で動くため、班長の指導力と会社の安全文化が続くかどうかを大きく左右し、給与水準以上に離職率に影響する場合があります。

電気工事の現場は、3〜5人程度の班で一つの現場を担当するのが基本形です。班長の指示のもとで作業を分担し、互いにフォローしながら進めていくため、班のメンバーとの相性は仕事の満足度を大きく左右します。特に新人時代は、教える側の姿勢によって同じ1年でも成長度が全く変わってきます。丁寧に段取りを教えてくれる班長のもとで働けるかどうかは、運の要素も含みますが、会社選びの段階である程度は予測できます。

また、安全文化が根付いている会社かどうかも重要な観点です。電気工事は感電・墜落・工具事故などのリスクを常に伴う仕事であり、「時間より安全」を徹底している会社と「工期優先で安全確認が形骸化している」会社では、心理的な負担がまったく違います。安全に関する社内ルールの明確さ、KY(危険予知)活動の実施頻度、事故発生時の対応姿勢を、面接時に確認する価値があります。

優良企業の3つの見極め方(面接時の質問例)

面接で確認したい観点は3つあります。1つ目は「新人教育をどの程度の期間・体制でかけているか」。2つ目は「班長やベテランの平均勤続年数」。3つ目は「安全違反や事故が起きた際の会社の対応方針」です。この3つに明確に答えられる会社は、社員教育と安全文化に投資している可能性が高いと考えられます。逆に、曖昧な返答しか返ってこない場合や「うちは特に決まっていない」といった回答が出る場合は、入社後の教育や安全管理も同様に曖昧である可能性が否めません。

人間関係が理由で辞める人が特に注意すべき転職先

人間関係で退職した方が次の会社を選ぶ際、前職と似た規模・似た業態を無意識に選んでしまうことがあります。しかし電気工事業界は会社ごと・班ごとで文化が全く異なるため、意識的に環境を変える発想が重要です。例えば、大規模建設中心の会社から中小規模の住宅・リフォーム中心の会社へ、あるいはその逆へと業態を変えることで、人間関係のあり方も大きく変わります。当社の業務内容については業務内容・施工事例はこちらでご紹介しています。

電気工事士の仕事が向いている人・向いていない人の判定

電気工事士の適性は現場作業への向き不向きだけでなく、配線・盤屋・保守・設計補助など職種によって求められる資質が異なり、職種転換で挽回可能な場合が多くあります。

「自分は電気工事士に向いていないのでは」と感じたとき、多くの方は現場作業のイメージだけで判断しがちです。しかし電気工事の職域は幅広く、屋外現場で身体を動かす仕事もあれば、屋内で細かい配線を組む仕事、図面を読み解いて計画を立てる仕事、既存設備を守り続ける保守業務まで多岐にわたります。適性は「電気工事士」というくくりではなく、「どの職種の電気工事か」で判断するのが現実的です。

向いている傾向として挙げられるのは、トラブルの原因を筋道立てて探る作業が好きな方、細かい作業に集中できる方、チームでの役割分担に価値を見出せる方です。一方、単純作業を退屈に感じやすい方や、一人で完結する仕事を強く求める方は、現場作業型よりも設計補助や保守業務のほうが合う場合があります。

向き不向きを判断する3つの質問

自分の適性を考える際、以下の3つを自問してみてください。1つ目、「不具合が起きたときに、原因を段階的に絞り込む作業は苦にならないか」。2つ目、「先輩や班長の指導を素直に受け止め、次の作業に反映できるか」。3つ目、「自分が施工した設備が建物やインフラを支えていることに、達成感を覚えられるか」。この3つに前向きに答えられる方は、電気工事の仕事を続ける素地があると言えます。

実は向いていない場合の現実的な選択肢

現場作業そのものが合わないと感じても、資格と知識は他分野で活かせます。電気主任技術者、工事担任者、エネルギー管理士といった上位資格へのステップアップ、あるいはCADオペレーターや設備設計、ビル管理といった隣接分野への転向も現実的です。「電気工事士を辞める=業界を離れる」ではなく、「資格を土台に働き方を変える」という発想を持つと、キャリアの選択肢は大きく広がります。当社でもキャリア相談を承っておりますので、まずはお問い合わせはこちらからご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 電気工事士をやめた後、資格は活かせますか?

A. 電気主任技術者や工事担任者など上位資格への足がかりになります。ビル管理、CADオペレーター、設備設計など資格を背景に活かせる職種は多く、完全に無駄になることはまれです。

Q. 電気工事士2種から1種へ進むべきですか?

A. 現状の給与や人間関係に不満がある場合、1種取得より先に転職を検討する方が現実的です。給与が上がる環境で働きながら1種を目指す方が、学習時間も経済的余裕も確保しやすくなります。

Q. やめたいと思った時点で転職すべきですか?

A. 転職の前に「会社を変える」「職種を変える」「先輩に相談する」を試してみることをおすすめします。同業の別企業なら資格を活かしつつ環境をリセットでき、焦った転職での失敗を避けやすくなります。

この記事を書いた理由

著者 – 株式会社柴電設工業

電気工事士のキャリアについてよくご相談いただくのは、「やめたい」と感じた段階で、実は会社選びや職種の可能性に気付かれていないケースです。同じ資格でも、環境次第で全く異なる働き方になります。

この記事が、電気工事士としての一歩目や次の一歩を考える方にとって、判断材料の一つになれば幸いです。茨城県下妻市・八千代町・筑西市・常総市を中心に、地域密着で電気工事に取り組んでいます。

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